ビットコイン(BTC)は、昨日急落。一時73万円台に落ち込んだもののその後、76万円前後で推移。現在の取引価格は76万4002円で前日から2.94%上昇した(記事執筆時)。
イーサリアム(ETH)は、5万9450円で2.80%上昇。ビットコインキャッシュ(BCH)は、10万5206円で4.74%上昇。リップル(XRP)は65.84円と4.85%上昇した。
仮想通貨市場は週明け、韓国の仮想通貨交換業者「コインレイル」がハッキング被害を受けたと発表し、また、米国では国ではビットコイン先物の価格操作を巡る疑惑が浮上するなどの悪材料で、10日以降、売り注文が殺到。昨日、2ヶ月ぶりに73万円台の安値をつけたものの、その後、やや回復。6月5日以来、この1週間でビットコインは73万円から85万円のレンジ相場で取引されている。
この日、注目すべきニュースは、世界有数の仮想通貨大手取引所「バイナンス」が年内に、円やドル、ユーロなど、法定通貨で仮想通貨を交換できることを可能にすることを発表したことだろう。これまで、基本的にビットコイン建てやイーサリアム建てなどでしか購入できなかったアルトコインが、安定した法定通貨で購入できるのは、市場にとっても好材料だ。
最大の取引所バイナンス、仮想通貨からフィアット通貨交換を可能に【フィスコ・ビットコインニュース】 | マーケット速報 | 企業情報FISCO https://t.co/UD0UEpqsAm
— New's vision (@news_vision_o) 2018年6月12日
また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうちほとんどが小幅な値動きで横ばい。軟調な状況が続いている。
この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額18位のイーサリアムクラシック(ETC)だ。伸び率は25.18%を記録した。取引価格は1ETC=1782円となっている。
イーサリアムクラシックは、イーサリアムから分裂することによって誕生した仮想通貨。イーサリアムの運営方針に異を唱えた技術者たちによって開発された。イーサリアムと比較して、運営者が大きな権限を持たないのが特長だ。また、最新の技術分野であるIoTのプラットフォームとして開発が進められている。本日の高騰は、米国の大手仮想通貨取引所「コインベース」での取り扱いが発表されたことが要因である。
一方、大手取引所のバイナンスで、もっとも大きな伸びを示しているもイーサリアムクラシックで、伸び率は24.59%を記録した。
続いて2位は時価総額80位のルームネットワーク(LOOM)。伸び率は19.91%を記録した。取引価格は1LOOM=27.70円となっている。
ルームネットワークは、オンラインゲームおよびSNSアプリのブロックチェーンプラットフォームとして誕生した「LoomNetwork」上で流通する通貨。イーサリアムをベースに、個人でもブロックチェーン上でアプリケーションが開発できるのが特長だ。
For everyone who just found our project... Welcome!
— Loom Network (@loomnetwork) 2018年5月4日
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仮想通貨市場は、前述のような悪材料で、ここ数日、弱気の相場になっていたが、本日は、先週の水準には戻っていないものの、やや落ち着きを見せ回復傾向の相場となった。しかし明日13日、米国証券取引委員会(SEC)が仮想通貨に対する規制方針を、タウンミーティングで言及する可能性があるとの憶測が市場関係者を中心に出回っており、いまなお警戒が必要だ。