大手オンライン銀行グループのスイスクオートは、今年上半期の利益が前年同期比44%増の2610万ドルになったことを31日付で発表した。また、口座開設件数は1万6278件、一口座あたりの平均取引数は11.8回と、口座開設件数と取引量もともに急増した。同社は、この結果を「仮想通貨ブームのおかげ」とみているようだ。
スイスクオートは昨年7月、大手仮想通貨取引所のビットスタンプと提携し、スイスで初となるビットコイン取引を開始、同年12月にビットコイン以外の主要仮想通貨の取引を開始した。今年3月には、ETP(上場投資商品)も導入している。
スイスは、欧州圏で最も仮想通貨の普及が進む「仮想通貨先進国」といわれている。今年7月には、スイス証券取引所が主要な欧州の取引所の中で初めて、デジタルトレーディングや証券に門戸を開放することを発表した。また、スイスの金融市場監督局(FINMA)は、クリプト・バレー協会(CVA)と協調しており、中でも特にツーク州はスイス連邦を構成する26州のうち、ビットコインなど仮想通貨の受け入れが進んでいる。