そんな歴史を踏まえて香ばしく焼き上げられた豚のカシラ肉に、大松屋特製の辛みそをつけて食べて味わえば、今なお多くの人々に愛されている理由がわかる。

豚のほほ、こめかみの部位であるカシラ肉は、筋肉がしまり、独特の歯ごたえと旨みを感じる。

実は東松山のやきとり屋は、皆同じ精肉店から仕入れたカシラ肉を使っているのだが、店によって柔らかさや大きさが違い、様々に特徴があるのだそうだ。くしの刺し方や切り方、焼き方などでその違いが生まれるそうだ。ここ大松屋の肉は、仕込みの際、よく包丁で叩いているため、柔らかい独特の食感が特徴となっている。

そんな特別な仕込みを施されて炭焼きされたカシラに唐辛子やしょうが、にんにく等を混ぜた大松屋特製の辛みそにつけて食べるのだから、たまらない。

こちらのお店は注文ではなく、わんこ蕎麦のようなスタイルで、お皿の中身が空になると、店主が焼きたての焼き鳥を一本ずつ持ってきてくれるスタイル。

店主とのアイコンタクトで様子を見てくれることもあり、安心して自分のペースで、やきとりを楽しめるスタイルなのだ。

様々な場所に存在する、地域で愛され育まれてきた美味しいグルメたち。

もし、そんな歴史も含めて美味しいグルメを味わいたいのなら、食欲の秋に美味しいグルメを味わう旅に出かけてみてはいかがだろうか?

普段下車する事の無い駅で町をさまよう、そんな街角からは、赤ちょうちんとのれんを掲げた店から、美味しい香りが漂ってきたのなら、自らの気の向くままに暖簾をくぐり、その町に溶け込むようにして、美味しいグルメを味わってみるのも、旅情の1つなのだ。

そしてそんな旅を経験したのなら、今よりももっと、日本の事が好きになってしまうに違いないのだ。

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お店 大松屋(おおまつや)
住所 埼玉県東松山市材木町23-14
営業時間 16:15~20:00
定休日 日曜日