さっそく塔の中に入ってみましょう。塔に足を踏み入れた私達が目にするのは、天井付近の壁に描かれたモザイク画。「口づけ」というタイトルのモザイク画では、2人の天使が口づけを交わす様子が描かれています。とても愛に溢れている作品は、見る者をロマンチックな気分にさせるほど。
塔の5階部分は「大公の間」、6階部分は「結婚式の間」となっており、ここで結婚式の手続きおよび結婚式を挙げることができます。ドイツの結婚式は証人をつけて結婚の誓いをし、書類にサインをするというごく簡単なもの。その後家族や友人を招いての結婚パーティーが開催されるほか、キリスト教徒の場合は教会式を挙げます。
高さ48.5mの最上階からはダルムシュタットのほか、遠くフランクフルトのスカイラインまで見渡せます。周囲に高い建物がないので、見晴らしはとても良いです。
ルートヴィヒ大公とエレオノーレ妃の結婚式の際の写真や関連する資料も展示されており、当時の様子を少しだけですが想像することができます。
愛する2人のために建てられた結婚記念塔。ロマンチックな歴史が詰まったこの塔で、今日も多くのカップルが永遠の愛を誓いあっています。
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