ノルウェーを代表する世界的画家、エドヴァルド・ムンク。
「ヨーロッパ表現主義」と呼ばれる独特の作風を確立したムンクの代表作が、よく知られた「叫び」。
人物の表情とそのタイトルから、よく絵のなかの男性が叫んでいると誤解されがちですが、実は、得体のしれない叫びから逃れようと耳をふさぐ人物を描いたもので、ムンク自身の体験をモチーフにしています。
ムンクの「叫び」が常設展示されているのが、オスロ中心部にある国立美術館。ムンク作品を集めた2階の19番の展示室にあり、ひときわ多くの人だかりができているのですぐにわかるでしょう。
実際に目にする「叫び」は圧倒的な迫力で、ずっと眺めていると絵画の世界に吸い込まれてしまいそうな気さえしてきます。
ムンクファンには、オスロの街はずれにあるムンク美術館も必見。2万点以上のムンク作品を所蔵するムンクづくしの美術館で、館内のカフェでは「叫び」ケーキも食べられます。
・アーケシュフース城からフィヨルドの眺望を楽しむ
オスロ湾沿いの高台にそびえるアーケシュフース城は、1299年にホーコン5世マグヌソン王によって建てられた城塞。1527年の火事で大部分が消失し、長いあいだ見捨てられていた城を、デンマーク王クリスチャン4世が再建し、改築も加えて現在のような姿にしました。
14~18世紀にかけて、この城は9回も敵軍に包囲されましたが、一度も陥落することなく要塞としての役目を守りきったのです。
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