騎士団長の宮殿からほど近い、リパブリック広場の奥に建つ立派な建物が国立図書館。その歴史を1555年にさかのぼる由緒ある図書館で、1796年にこの地に移転し、1812年から一般公開されるようになりました。

パスポートを提示すれば、旅行者でも無料で見学可能。図書室には、高い天井いっぱいに本が並ぶ、タイムスリップしたかのような世界が広がっています。

・マノエル劇場

ヨーロッパで3番目の歴史を誇るこの劇場は、1731年に騎士たちの娯楽のために造られた劇場。

細い路地に面しており、そうと知らなければ通りすぎてしまいそうなほど目立たない外観ですが、内部はシャンデリアとビロードの内装で飾られたは華やかな空間で、600名を収容することができます。

第二次世界大戦の爆撃に遭うも、1960年に修復を終えて再開されました。舞台正面のバルコニー席は、首相の指定席。内部はガイドツアーで見学できます。

・カーマライト教会

ヴァレッタの街角にいくつもある教会のひとつが、マノエル劇場の近くに建つ1570年建造のカーマライト教会。

聖ヨハネ大聖堂などを手がけたジェラーロモ・カサールの設計で、高さ62メートルの大クーポラは遠くからでも目に入るヴァレッタのシンボルのひとつです。

第二次世界大戦で破壊された後、1950年代から再建が始まり、現在も内部の装飾が続けられています。石灰岩で覆われた教会内部は、白を基調とした明るく親しみやすい雰囲気。

・カーサ・ロッカ・ピッコラ

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