「2倍になったら、キツイとか、ダメとかではない。2倍になったら、2倍なりにビジネスをもう一回再構築していくことなるだろう」
前回のインタビューでも触れた、決済領域などの新サービスへもビジネス展開していくことが、レバレッジ取引分野でのビジネス構築に役立つとしている。レバレッジ取引を収益のドライバーとしつつ、新サービスで仮想通貨へのすそ野拡大につなげる考えだ。
「今のようにレバレッジやボラティリティを中心的な価値にしたままだと、既にその時点で、自分たちのお客様になってくれる人はすごく限定的になる可能性がある。決済プラットフォームとして広範に利用されるサービスも提供できているとなれば、おのずとカバーできるお客様の範囲も広がるはず。そうなれば、お客様の獲得コストは今よりも、ずいぶん低減した形になるかもしれない」
また収益の柱を多様化することが、レバレッジ取引でのビジネス展開でもプラスになるともみる。
「決済プラットフォームなりの収益が、レバレッジ取引や内部管理を含めた部分のコストを賄えるようになれば、たとえ倍率規制が2倍となったとしても、収益体質は維持できるのではないか。(プラットフォーム全体で)安定的な収益基盤が維持できていれば、上限2倍であろうと、もしくはスプレッド競争を仕掛けていくことになろうと、プラスの利益を確保できるだろう。そういう形に会社としても変わっていけるか、そこが重要になってくると思う」
(DMM Bitcoin 田口社長インタビュー Vol.4:「仮想通貨の価値提供こそ交換業者の役割」へ続く)
(記事提供:コインテレグラフ日本版)
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