当時のラーメンブームに乗って、グリーンコーナーのメニューに「中華そば」が加わり、1967年には、てんかけラーメンが誕生。
グリーンコーナーがラーメンを売り出したのには、単にブームに乗ったというだけでなく、「なるほど」と思える心づかいがありました。
今と違って、当時は女性が一人でラーメン屋に入るということに、偏見があった時代。
しかし、「看板がお茶屋であれば、女性が一人で入ってもおかしくない」と、ラーメンを食べたくても食べられなかった女性たちのために、店舗の奥でラーメンの提供を始めたのでした。
それが今では「和歌山市民のソウルフード」とも呼ばれるほど、老若男女に広く愛される地元の味として根付いています。
和歌山県内に6店舗を展開するグリーンコーナーでは、看板メニューのてんかけラーメンをはじめ、明石焼きやカレー、丼ものなどの食事メニューをお手頃価格で販売中。
看板メニューのてんかけラーメンはもちろん必食ですが、和歌山出身の筆者がおすすめしたいのは明石焼き。
粉選びからこだわった自家製の明石焼きは、奥深い味わいのダシとあいまって、専門店にも負けないおいしさ。たこ焼きと比べ、いつ行っても本格的な明石焼きを食べられる店はそう多くありませんから、グリーンコーナーは貴重な存在なのです。
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