コンスタンティノープルが陥落し、オスマン帝国の領土になってから約60年後の1513年、当時のトプカプ宮殿のハレムの宦官長ヒュセイン・アーによって、教会はモスクに改修されました。1740年には大宰相ハジュ・アフメト・パシャによって泉亭が増築され、1762年には初めてミナレット(尖塔)が建てられ、時代が経つごとに、教会はよりいっそうモスクらしい姿に変わっていったのです。

モスクに転用されたものの、教会の内部には古代ギリシア語の碑文が残っていたり、所々にビザンツ時代の面影を感じることができます。真っ白な天井や壁面と、青の絨毯のコントラストが美しい空間です。トルコ史上最高の建築家と評されるミマール・スィナンが、リュステム・パシャ・モスクを建設する際に、この「リトル・アヤソフィア」の建築構造を手本にしたというくらい、当時としては珍しくユニークな造りであったことは言うまでもありません。

イスタンブールを訪れたら、ぜひ「リトル・アヤソフィア」にも立ち寄ってみてください。この街が辿った複雑な歴史や、ユスティニアヌス帝の秘められた思いを、きっと感じることができるはずです。

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名前 キュチュック・アヤソフィア・ジャーミィ
住所 Küçük Ayasofya Mh., Küçük Ayasofya Cami Sk. No:20, Istanbul 34122

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