テラス部分に出てみると、広いテラスの片隅に砲弾が積み上げられています。近くで見ると意外に大きくて驚きです。

アドリア海に向かって並ぶ大砲。かつてはこのようにして、敵への攻撃に備えていたのでしょうね。

ロヴリイェナッツ要塞ではアドリア海に面した城壁の厚さが12mもあり、敵からの砲弾をうけても簡単には崩れません。一方で町に面した城壁の厚さは、わずか60cm。

これは手抜き工事をしたわけではなく、敵に要塞が占領された際、町から反撃しやすくするための意図的な設計なのです。

そして、要塞のハイライトといえばテラスから望むドゥブロヴニクの旧市街。こちらも屈強な壁に守られた町のパノラマは、見る者を圧倒するほどの迫力があります。

それは海洋国家として発展した町の誇りを感じさせるかのよう。旧市街の城壁から望む要塞も美しいですが、ここから見える旧市街も負けていません。

ロヴリイェナッツ要塞は旧市街の城壁チケットがあればそれで入場できます(同日中のみ)。ここから望む旧市街は本当に美しいので、ぜひ城壁と併せて訪れてみてください。

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