クラウド会計ソフト「freee(フリー)」で知られるfreee株式会社の子会社である、freee finance lab(フリーファイナンスラボ)。同社がオンライン資金調達プラットフォーム「資金調達freee」 β版の提供を開始した。

資金調達freeeにデータを入力すると様々な金融商品が表示され、それらを見比べて選択した上で申し込むことができる。電化製品などではなく金融商品を対象とした価格.comのようなサービスと言えば、イメージしやすいだろうか。

会計ソフトのfreeeには自営業や中小企業などのいわゆるスモールビジネスを支援するという特徴があるが、資金調達freeeもスモールビジネスを対象としている。

大企業や中堅企業なら、金融機関から資金調達に関する様々な提案を受けることができるが、スモールビジネスの場合、資金調達の手段に関しては選択肢が限られていたというのが実情だ。

資金調達のための時間と労力を大幅に節約

そんな中、資金調達freeeのβ版では審査を通過する可能性が高い金融サービスが表示されるので、それらを比較した上で自分に合ったものを選択することが可能。どの金融商品が表示されるかに関しては、各商品の申し込み要件や審査基準をもとにfreee finance labが独自に診断を行なうという。

従来のやり方では、金融機関の窓口に直接出向いて、審査に受かるかどうか不安なまま数週間も待たされるということもあったが、資金調達freeeを活用すれば、時間や労力を大幅に節約することが可能となる。

掲載商品の中には最短で即日調達可能なものもあるので、急な資金繰りの際に利用できる点も心強い。

現在、資金調達freeeのβ版で、表示される金融機関などのサービスは以下のとおり。

・ライフカード:ライフローンカードビジネス、ビジネスパートナーローン、ライフローンカードYours

・ビジネクスト:事業者向けビジネスローン

・GMOペイメントゲートウェイ:GMO BtoB早払い

資金調達freeeの今後の展開としては、2020年秋頃を目処にアップデートを行なう予定だ。そのアップデートにより、金融機関などへの審査書類作成の手間を省略して審査をよりスピーディに行なうことが可能となることを目指すことになっている。