訪れたのは平日の朝9時前でしたが、すでに満席近い状態でした。地元の方とおぼしきお客さんの中には、静かに文庫本を読んでいる方もちらほら。京都の喫茶店って、紙の本が似合うんですよね。「この感じ、京都っぽくていいなぁ」と一人ほくそ笑んでしまいます。

スマート珈琲店の看板メニューは「ホットケーキ」。「パンケーキ」ではなく「ホットケーキ」というのがまた懐かしいですね。

初代オーナーの奥様のレシピで、親子三代ファンという常連さんもいるとか。このホットケーキ、スマート珈琲店によく通っていた昭和の歌姫・美空ひばりさんも好んでよく召し上がっていたそうです。

厚みのあるこんがりしたきつね色の生地が2枚重なったビジュアルは、なんだか絵本に出てきそう。昔ながらの、バターと自家製シロップでいただきます。

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