ステーブルコインUSD Coin(USDC)を運営する米Circleは8日、Concord Acquisition という特別目的買収会社(SPAC)との合併を通じて株式公開することに合意した。

アイルランドの新持株会社がConcordとCircleの両方を買収し、ニューヨーク証券取引所でCRCLのティッカーで取引される予定である。合併後の時価総額は45億ドルと見られており、既存株主は86%の株式を保有することになる。先月、Circleは暗号資産史上最大級の資金調達ラウンドで4億4000万ドルを調達しており、その際一部メディアでは、この資金調達はSPAC上場への布石という見方もされていた。

同社が発表したプレスリリースでは、現在USDCは250億ドル以上が流通しており、7,850億ドル以上のオンチェーン取引が行われているという。Circleの共同創業者であるジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏は、「今回の上場で世界規模のインターネット金融サービス会社を構築するために必要な資本と関係を得ることができ、世界中のビジネスがよりオープンで包括的かつ効果的なグローバル経済システムに接続できるようになる。」と述べている。ジェレミー・アレール氏は引き続きCEOを務め、Concordの会長であるボブ・ダイアモンド氏が取締役に就任するという。

SPAC上場についての同社のプレゼンテーションでは、USDCの流通額は2023年までに現在の約7倍の1900億ドルになると予想している。 また、Circleは、USDCの運営以外にも決済・財務サービスやクラウドファンディングプラットフォームの運営を行っており、今後もすべての事業で大幅な成長を見込んでいるようだ。