大手ビットコインマイニング機器メーカーBitmain社は、同社のビットコインマイニング機器「アントマイナー(Antminer)」の中国本土への出荷を停止すると正式に発表した。

公式の発表によると、中国の法律および規制を厳格に遵守するため、10月11日から出荷を停止する。今回のマイニング機器の出荷停止は中国本土のみに適用され、海外市場の顧客に影響はなく、今後も海外の顧客には変わらずマイニング機器を出荷するようだ。また、既に長期的な製品を購入した中国本土の顧客には、代替手段を案内するという。

同時に、中国政府のカーボンニュートラル政策に対応し、数回のカーボンクレジットの購入を完了したことも発表した。Bitmainは設立以来、同社製品のコアチップのエネルギー効率比を2桁削減し、省エネのための新しい技術を模索してきたという。今後もコアチップのエネルギー効率比を下げ、顧客にクリーンエネルギーの利用を指導し、持続可能な発展に貢献していくようだ。

6月に中国政府がマイニングへの規制を強化したことで、ビットコインのハッシュレートは一時的に急低下した。ただ、一部のマイナーが中国から他の地域に移動、中国国外のマイナーが新たに参入できるなど、マイナーが分散することでビットコインにとってポジティブに捉えられている。現在、ハッシュレートは急落前と同水準まで回復している。