4月26日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)にテレビ朝日報道局員の玉川徹氏(60)が出演。「農家は米の生産をやめて小麦とかにいってほしい」「食べないもの作ってもしょうがない」と発言し反論が続出している。

この日、玉川氏は農業の人材不足について取材を行ったとのことで、“食糧危機”に言及し、輸入に頼っている小麦が将来的に日本に入ってこなくなる可能性を示唆。

一方、番組コメンテーターのリディラバ代表・安倍敏樹氏(35)は「ポイントは“米”で、若い人の新しい参入はあるんですけど、みんな米にはいかないんですよ。なぜなら米は大変なのに儲からない」としたうえで、「僕らが安くて美味しい米を食べられるのは、農家のみなさんが人件費をまったく無視して24時間労働をしたうえで提供していてくれてるから」だと説明した。

すると玉川氏は「実は今後、米の需要は減っていくんです。みんな米を食べないから。だから(生産数が減っても)米の自給率は保てるんですよ」「日本人が米食べないで小麦食べるようになってきた。要するに食が欧米化してきた」と指摘。続けて米を輸出しようにも、“長粒米”が主流のアジアでは“短粒米”がほとんどの日本の米は輸出する場所がないため、「むしろ小麦とかそっちの(生産の)ほうにいってほしいんだけど、それは日本(の気候や土地)にはあまり合わないんです」と説明し、「食べないもの作ってもしょうがない」とバッサリ。

これに安倍氏が「食の安全保障を考えたら米のほうを大事にしておくのが大事」「海外で食べる文化をどこまで持っていけるか、寿司とかで」と反論すると、玉川氏は「それをやるぐらいだったら、品種改良で日本で育つ小麦がもうできてますから、(農家の生産を)なるべく米から小麦とかに変わってもらって。需要が変わってるんだから。我々の需要を変えろったって無理だし、世界で米食えったって食わないんだからこっち(消費者)に合わせるしかない」と持論を展開した。

これには視聴者からも「欧米は米を食いたいけど作れないから小麦を食ってるのでは」「日本の食文化変化したからといって日本の米作りやめて小麦作れ!ってなぜそうなるかな」「米は食わないから小麦つくれやら、何でこの人達は上から目線なんだろか。基本、他人事なんだわ」「米から小麦にシフトすべきだと?それはちょっと横暴な意見ではないか」「小麦なくなったらコメに戻りゃいいじゃん、日本人なんだからなんで小麦増やす話になるのよ、アレルギーも増えてんのに」と呆れ声があがっていた。

農林水産省が発表した令和3年度の『食生活・ライフスタイル調査』によると、朝食ではパンを主食としている割合が多かったものの、日本人の場合は昼食・夕食ともに米が主食のほうが多く、夕食にいたっては米が主食と回答した人が7割にも。玉川氏の『食べないもの作ってもしょうがない』は明らかに言い過ぎで、あまりに米農家や米食を軽視した発言ではなかっただろうか。