9月8日放送の『DayDay.』(日本テレビ系)で、前日に行われたジャニーズ事務所による記者会見を報道。番組MCの武田真一アナウンサー(55)が、報道時代にこの問題を「伝えきれなかった」として謝罪したものの、ネット上からツッコミの声が集まっている。
事務所創設者のジャニーズ喜多川氏(享年87)が数十年に渡り、数えきれないほどのジャニーズJr.に対し性加害をしていたとされる問題が取り沙汰されているジャニーズ事務所。
8日に行われた会見では、第三者委員会の調査結果を受け、事務所の代表取締役社長を務めていた藤島ジュリー景子氏(57)は性加害の事実があったと認めるとともに、社長辞任を発表。新社長には東山紀之(56)が就任する。
番組ではスタジオに被害を告発している元ジャニーズJr.で現在俳優の橋田康(37)をスタジオに迎え、会見を受けての率直な意見などを聞いていた。
そんな中、武田アナは橋田に話しかける形で、「今回メディアの責任も厳しく指摘されています。私もですね、報道に長くいましたけど、伝えきれなかった、被害者の皆さんの想いに心を向けられなかった」と後悔を吐露。その上で、「本当に申し訳なく。この場を借りてお詫びを申し上げたいと思っています」と謝罪した。
さらに武田アナは「アーティストのパフォーマンスさえ得られれば、事務所がどういう状況であっても、そこに関心を向けることはなかったというひとつの責任もある」と後悔を口にしていた。
しかし、この武田アナの発言にネット上からは、「はっ?一切伝えてこなかっただろ?」「やっぱりジャニーズに関する報道の責任について薄いな…」「過去に裁判までなったのにスルーし続けたマスコミの姿勢も被害拡大の一端を担ってたんじゃないの」という声が集まっていた。
「現在問題になっているメディアの責任のひとつは、2000年代に行われたジャニーズ事務所と『週刊文春』の裁判の中で、東京高裁がジャニー喜多川氏の性加害を認定したものの、テレビではニュースにならなかったこと。それがその後の被害者を生むことに繋がった可能性が指摘されています。武田アナの『伝えきれなかった』という発言は、あたかも少しでも報道したかのような言い方ですが、実際にはNHKも全く報道で扱わず。都合のいい言い方と感じた人も多かったようです」(芸能記者)
今後、「メディアの責任」はどこまで問題視されるのだろうか。