お酒も種類豊富にそろっているので、好きなお酒を飲みつつ、ゆっくりと料理をいただけます。おすすめは、月燈庵オリジナルの生酒。大分らしいカボスビールやカボスサワーもありました。

先付けは、カマス若狭焼き、糸瓜羊羹、トマトマリネ、木野子和え、もろみきゅうりと豊後牛。トマトマリネにはマスカルポーネ、ヨーグルト、ブラックペッパー、揚げたバジルがのっていて、手が込んでいます。木野子和えは黒舞茸と白舞茸の白和えで、トリュフと松の実がアクセント。

大分県中津市の名物である鱧を使った鱧カツは、黄身じょうゆ、セロリドレッシングでいただきます。長崎県産穴子をもちごめと一緒に蒸した飯蒸しはふっくら、もっちりとしたおいしさです。

別府港から直送される魚は季節によって変わります。この日は関サバと関アジ、サワラやタイなどが提供されました。刺身のツマには莫大海(ばくだいかい)という珍しい食材(柏樹の木の実を乾燥させたもの)が使われています。味はほとんどありませんが、独特の歯触りがユニークでした。

次ページ