寿司を語る上で、ついつい主役の座を奪われがちだが、実は一貫の美味しさを根底で支えている名脇役がある。
それが、海苔。
鉄火巻き、かっぱ巻き、軍艦巻き――海苔の存在があってこそ、寿司の世界はぐっと奥深く、豊かなものになる。パリッとした歯切れ、磯の香り、噛むほどに広がる旨味。良質な海苔は、それ自体が一つのごちそうであり、寿司の味を決定づける重要な要素なのだ。
今回ご紹介したいのは、そんな「海苔」の魅力を知り尽くした名店が営む、ちょっと特別な寿司屋。名古屋駅の新幹線地下街エスカにある「浜寿し(はまずし)」だ。
・名古屋の海苔の名店「浜乙女」が営む寿司店
「浜寿し」を語る上で、絶対に外せないのが、その運営元。
なんとこのお店、名古屋に本社を構える海苔メーカーの名店「浜乙女(はまおとめ)」が営む寿司店なのである。
「浜乙女」といえば、味付海苔やふりかけなどで全国的に知られる、海苔のプロフェッショナル。長年にわたり、名古屋の食卓には欠かせない存在として愛され続けてきた。「海苔といえば浜乙女」と、親しみを込めて口にする名古屋人も多いだろう。
そんな海苔のスペシャリストが営む寿司店。これはもう、海苔好き、寿司好きにとって見逃せない一軒であることは言うまでもない。ちなみに、全国チェーンの回転寿司「はま寿司」とは全くの別物。この「浜寿し」は、新幹線地下街エスカにのみ店を構える、知る人ぞ知るお店で、かつ、しかもこの1店舗しか存在していないお店だ。
・新幹線地下街エスカの好立地
「浜寿し」があるのは、JR名古屋駅の新幹線口直結の地下街「エスカ」。
エスカと言えば、名古屋めしの名店がひしめく、旅行者にとっての聖地とも言えるスポット。味噌カツ、きしめん、ひつまぶし、台湾ラーメンなどなど名古屋グルメを一網打尽にできるこの地下街で、「浜寿し」もまた、確かな存在感を放っている。
新幹線に乗る前のちょっとした食事に、あるいは名古屋到着後の腹ごしらえに。旅の合間にふらりと立ち寄って、本格的なお寿司を気軽に楽しめる、そんな抜群の立地が、このお店の大きな魅力の1つだ。店内飲食はもちろん、テイクアウトにも対応しているので、新幹線の車内で味わうという贅沢も叶う。