ライスボウルには揚げたチキンをトッピングしたものと、グリルしたチキンをトッピングしたものがあり、筆者はフライドチキンに玉ねぎやパクチー、チリパウダーなどを載せた「カオ・ヤム・ガイセープ」を注文。値段はドリンクとセットで69バーツ(約230円)という庶民派価格です。

店舗によっては英語メニューが用意されていることもあるようですが、ない場合は「ライスボウル」「クリスピーチキン」「スパイシー」の3語で伝わります。

それに加え、在住日本人も賞賛するフライドチキンを注文。こちらも、タイならではのホットチキンを選びました。お値段は1ピース37バーツ(約120円)

注文するときに驚いたことが、セットのドリンクがペプシかセブンアップの2種類しかなかったこと。

甘い炭酸飲料しかないなんて、日本なら「お茶など甘くない飲み物はないのか」「フルーツジュースはないのか」などとクレームが出るところでしょうが、甘ーいドリンクが好きなタイの人々は気にならないのでしょうか。

実際、日本のケンタッキーには、ウーロン茶や100パーセントオレンジジュースなど、より多彩なドリンクメニューが揃っています。

さて、タイのケンタッキーオリジナルの「カオ・ヤム・ガイセープ」お味は、すっぱ辛いラープ(タイの東北地方の料理の代表格で、豚の挽肉や魚をハーブや唐辛子、ナンプラー、ライムなどで味付けしたサラダ風の料理)風。

ケンタッキーの「カオ・ヤム・ガイセープ」は、小ぶりのフライドチキンをメインにして、玉ネギやネギを散らし、ラープ風味に仕上げています。

日本人に馴染みのあるタイ料理、パッタイやガパオライスとは味の方向性がまったく違う、すっぱ辛いこの味付けは日本人には好き嫌いが分かれるところでしょう。チキン自体はサクサクしていておいしいのは間違いありませんが、チキン自体も辛いので辛いものが苦手な人にはツライメニューといえます。

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