クロアチア各地への旅の起点として、世界中から多くの人々が訪れる首都ザグレブ。ザグレブで時間があったらぜひ足を延ばしてみたいのが、18世紀後半にクロアチアの首都が置かれた古都ヴァラジュディンです。
ヴァラジュディンは、ザグレブの北80キロのところに位置する町。13世紀初めには自由都市としての認可を得、1755年から1776年にかけてはクロアチアの首都として栄えました。
小さな町でありながら、豊かな歴史と文化を育んできたヴァラジュディンには見どころがいっぱい。
美しいバロック様式の建物が多いことから、「バロックの都」「小さなウィーン」とも呼ばれるほどで、毎年8月末から9月にかけては、野外音楽祭の「シュパンツィルフェスタ」が、9月にはバロック音楽祭が開催され、ひときわ賑わいを見せます。
ザグレブからヴァラジュディンへのアクセスは、バスの利用が便利。ザグレブの中央バスターミナスから所要約1時間15分~1時間45分です。
・トミスラヴ広場
ヴァラジュディンの中心が、とんがり屋根の市庁舎が建つトミスラヴ広場。石造りの市庁舎は1523年に建てられたもので、ヨーロッパで最も古い市庁舎のひとつに数えられるといいます。
広場にはカフェのパラソルが並び、天気の良い日にはテラス席でティータムを楽しむ人々で賑わいます。
4~9月の土曜日にヴァラジュディンを訪れるなら、11:00~12:00ごろに市庁舎前で行われる衛兵交代式も必見。ザグレブの衛兵とはまた違う衣装にも注目してください。
・大聖堂
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