モロッコの首都・ラバト。整然とした新市街と下町情緒あふれる旧市街、まったく異なる2つの顔をあわせ持つこの街は、「ラバト:近代都市と歴史的都市が共存する首都」として世界遺産に登録されています。

そんなラバトのメディナ(旧市街)にある、とっておきの隠れ家ホテルが、「リヤド・ダル・カリマ(Riad Dar Karima)」。

地元の人々でごった返すメディナ内にありながら、落ち着いた通りにありとても静か。メディナの喧騒を忘れてゆったりとくつろぎの時間を過ごせるプチ・リヤドです。

「リヤド」とは、もともとアラビア語で「中庭をもつ邸宅」を意味する言葉。現在では、たいてい「中庭をもつモロッコの伝統的な邸宅を利用したホテル」の意味で使われています。

一口に「リヤド」といっても、「ゲストハウス」と呼ばれるようなカジュアルな宿から5つ星ホテルまで、グレードはさまざま。

リヤド・ダル・カリマは高級リヤドとはいかないまでも、ちょっとした贅沢感と非日常感が楽しめる宿。上質感とアットホームな居心地の良さが共存した、肩ひじ張らずにリラックスできる雰囲気が魅力です。料金は1泊2名一室、朝食付きで1万2000円程度から。

メディナを縦に走る2本の大通りに挟まれた小さな通りにひっそりとたたずむリヤド・ダル・カリマ。

通りに出ているのは小さな看板だけで、この奥におしゃれな隠れ家があるようには見えません。

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