近く女性問題が週刊誌に報じられるとして、辞職の意向を見せていた米山隆一知事(50)が一転、自身の進退の表明を先送りする発言をし、物議を醸している。
米山知事(50)は17日午後、新潟県庁で記者会見を開き、「15日に週刊誌の記者に取材を受けた」と述べ、取り沙汰されている女性問題について「少なくとも物理的な事実関係は間違っていない」と説明した。その上で、時おり涙を見せ「武士の情け。まだ結論が出ていない。1日2日(進退を決める)考える時間をほしい」と自身の進退の発表を先延ばしにした。
米山氏といえば、東大医学部から医師を経て、弁護士へと華麗なる経歴をもつ「天才」知事。その会見も一般人には意味不明な言動が連発だった。「物理的な事実関係」とは何なのか、潔さを良しとする「武士」がなぜ進退に未練を見せるのか、ソーシャルメディア上では「知事、武士なら切腹ですよ」「あれこれ言ってるけど、要約すれば週刊誌が出てその内容と世間の反応を見て決めますってことですか」「頭の良い人は肉体関係を”物理的な関係”と言うんですね」など、呆れる声が多く上がっていた。
■進退は先延ばしで不透明な知事スケジュール
知事のスキャンダルの具体的な内容については発表されていないものの、同日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)でも冒頭で取り上げられ、共同通信・柿崎明二氏の取材によると『出会い系サイトで若い女性と知り合い性的な関係を持った。金銭の授受があった。知事就任後も会っていた』と伝えられている。また複数の関係者によれば、掲載されるのは19日発売の週刊文春(文藝春秋社)と見られている。
これまでTwitterで、橋下徹氏や松井一郎大阪府知事、和田政宗衆議院議員ら、数多くの保守系の著名人らに論戦を仕掛けてきたことでも有名な米山知事。評論家・石平氏に「闘う望月記者(※東京新聞)の歌を (中国政府と)闘わない石平氏が笑う事は吐き気を催すほど醜悪だと思う」と、暴言を吐いたことも記憶に新しい。
知事は公務のなかった16日は登庁しておらず、17日は予定をキャンセル。進退は先延ばしにした。こうした不透明な今後の状況について、NEW'S VISION編集部が新潟県庁に問い合わせたところ、
「決まっていない調整中。ホームページで報告する」(新潟県庁・広報課)、「何も聞いていない」(秘書課・川口氏)
と混乱している様子が見て取れた。
奇しくも、知事は取材直前と思われる15日の昼にも、Twitterで論争を繰り広げ「国会は『国政に関する事』については政府に説明責任がありますので『疑惑』でも質問に答えなければなりません」との自論を書き込んでいる。ぜひとも、県政の長として説明責任を果たし、週刊文春の報道と闘っていただけるものと期待したい。