着工の是非、「25日までに回答を」 小池百合子知事が千客万来施設めぐり文書で要求:産経ニュース 2018年4月20日

https://www.sankei.com/politics/news/180420/plt1804200032-n1.html

このことは前回、またその前にも書いたから詳しくは書かないけど、絵にかいたような極めて不誠実な都=小池知事の対応だと思う。

都政の問題はちょっとヤヤコしいんで、こんな例え話で考えてもらえたらありがてぇ。

あなたが新規オープンのショッピングモール(豊洲市場)にお店の出店を検討して、モール内はもちろん周りの状況を色々調べてみたら、イケそうだからやってみようと決断した。したら、ある時モールの社長(知事)が変わって、モール自体の「安全性」に難癖をつけてきた。

まずそこで、あなたはモールの開店が延期になって、金銭的はもちろん機会的な損失も生まれてしまった。その上、延期自体、あなたに対し正式に伝えられなかった。で、後日、安全性は全く問題がなかったことが分かった。単なる言いがかりに過ぎなかったんだンだ。

すると突然、近所にあった廃止~売却予定だった旧モール(築地)に、あなたのと同じような施設を作ると言い出した。でもそれには新モールの中からも、あろうことか旧モールの人たちからも反対意見が続出した。

出店を決めていたあなたも当然困惑するだろう。せっかく調べてコレならイケる!と踏んで決断したのに、その前提条件を、あろうことか社長自身が覆してしまったのだから。

思い付きで口を滑らす社長は次に、テキトーな会議体を作って「そこに任せる」と逃げを打つ。しかし、曖昧な指示のもとに任された会議体メンバーは大いに迷い「一体なんのための会議なんだっ!」と、不満が噴出する。

そこで社長は問題をすり替えるべく、あなたに対し「いつまでに出すか出さないかハッキリしろっ!」と言いがかりをつけてきてた。←いまココ

とまあ、こんな話なんだ。普通「ふざけんなっ!バカヤロー!」と怒鳴りつけたくなるだろう?

オレだったら、間違いなく撤退をする。最大の理由は一連の流れの中で大家である東京都と、最も大切な「信頼関係」が崩壊してしまったからだ。

どんな商いでもそうだろうが、お客様はもちろん社員の皆さんや、協力会社の方々との信頼関係が最も大切なこと。ましてや事業が始まる前にそれが崩壊してしまうなんて、普通はありえないと思う。こんな状態で出店を強行すれば、将来の姿は一目瞭然だと思う。ただ、知事が変わればその限りではないと思うけどね。

今では時すでに遅しだが、実は改善の余地はあったンだ。簡単なこと。社長、…いや知事自身が謝りに行って、信頼を回復する努力をすればよかったンだ。しかし小池知事は決して自分で動こうとはしなかった。コレは決定的なことだと思う。

オレは万葉さんには来ていただきたいと心から願っている。豊洲の仲間たちもみんな本当に楽しみにしている。しかし、その怒りもとっても良く理解できる。

だけどもし撤退ともなれば、都に対して損害賠償請求することになるだろう。先週のアタマにこれに関連する注目する記事が載せられた。

■都議会でやらせ質問?文書作成者名に小池右腕の都顧問の名前

都民ファ都議、やらせ質問か 作成者名に小池知事側近:東京新聞 2018年4月16日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018041602000118.html

都民ファーストの会所属の樋口高顕っていう都議(千代田区)が、17年9月の経済・港湾委員会で、豊洲市場への移転や築地市場の跡地再開発などを質問したんだ。で、「千客万来施設」の万葉さんが損害賠償請求を検討していることについて「都が賠償責任を負う事由にはならない」と知事を擁護してた。

ところが、この質問がいわゆる「やらせ質問」の疑いが浮上してきたンだ。記事によると、都へ事前に送られた質問メールを調べたら、文書ファイルは作成者が「小島敏郎」、最後のデータ保存者が樋口氏になってたンだよ。小島氏といえば、当時、都の市場問題プロジェクトチーム座長を務め、知事の基本方針策定に助言する立場だった人物だ。

「やらせ質問」と言われてもピンとこないだろうが、かつて石原都政時代の濱渦副知事が辞任したのも、この「やらせ質問」だった。

その重大性は東京新聞に元三重県知事の北川先生が書かれているのでご覧頂きたい。

「地方自治は、知事など自治体の事務を執行する執行権者と、議会側の議決権者が独立機関として対等に競争するもので、それこそが二元代表制だ。都議の質問を執行部側である都の顧問が作成していた可能性があるとするならば、緊張感が欠けたなれ合いの関係性になっており、問題があると指摘せざるを得ない。議会の存在が意味のないものになる恐れもあり、都議らは疑念がある以上、説明責任を果たすべきだ」

コレ、時と場合によっては、またまた樋口都議、小島元顧問を呼んで百条委員会なんてことにもなりかねない事態だ。「やらせ質問」疑惑はこれからも追い続けたいと思う。

しかし、あれだけ騒いでたテレビ各局が、このメッチャクチャな小池都政には一切沈黙しているのも許せねぇなぁ!