ここに展示されている家具は実際にバッハが使用したものではありませんが、いずれもバッハの時代のもので、ワイマールの宮廷古美術商がこのミュージアムのために調達したものなのだとか。

だからこそ、バッハが作曲している風景が目に浮かんでくるような臨場感があるのでしょう。

さらにユニークなのが、1階にあるコンサートルームでは、バッハ時代の17~18世紀の古典楽器のパフォーマンスが定期的に行われていること。

チェンバーオルガンの実演にあたっては、聴衆の中から選ばれた一人がふいごを足で踏んで演奏をサポートします。現代の楽器とは形も音色も違う古典楽器が奏でるメロディは、バッハが生きた時代の空気を今によみがえらせてくれるかのよう。

タイムスリップしたかのような気分になる旧館とはうってかわって、2007年に増築された新館では、白を基調としたモダンな空間でマルチメディアを駆使した展示が待っています。

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