モロッコはアフリカ大陸のなかでは治安が良く、危険な国というわけではありません。しかし、観光大国であることも手伝って、詐欺やぼったくりなどのトラブルは多数報告されています。
「日本が好きで日本語を勉強したいから、無料でガイドしてあげる」などと親切を装って声をかけてくる人は、のちに絨毯などの高額商品を買わせようとする詐欺師であったり、スキを見て飲み物に睡眠薬などを盛り、金品を奪おうとする強盗であったりするかもしれません。
モロッコには単にフレンドリーで親切な人も多いですが、向こうから近づいてくる相手には常に一定の警戒心を忘れないようにしたいものです。
メディナで迷っていると、勝手に道案内をする人が登場して、目的地に着くとお金を要求されるという事例もよくあるので、道を聞くなら自分からお店の人などに声をかけるようにしましょう。自分から声をかけた相手にチップを要求されるというケースはめったにありません。
・スリ、置き引き
モロッコに限ったことではありませんが、スリや置き引きにも要注意。
人混みを歩くときや公共交通機関を利用するときは、斜め掛けのバッグを身体の前で押さえて持つなど、スキを見せないように注意しましょう。貴重品に限らず、盗られて困るものからは目を離さないことが鉄則です。
・公共交通機関の遅れ
基本的に時刻表通りの運行が期待できる日本とは違って、モロッコでは公共交通機関にしばしば遅延が発生します。
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