タイ旅行の最大の楽しみのひとつが食。
パッタイやトムヤムクンなど日本でもおなじみのタイ料理のほかにも、トロピカルフルーツを使った南国ならではのスイーツも見逃せません。
首都バンコクでは、「Mango Tango」をはじめ、フルーツが売りのおしゃれカフェが増加中。その一方で、おしゃれさよりも味と価格の安さで勝負する、昔ながらのフルーツスイーツ店もあります。
そのひとつが、サイアムに店を構える「クルアイ クルアイ(Kluay Kluay)」。
なんとなくかわいらしい感じのするリズムの良い店名ですが、「クルアイ」とはタイ語で「バナナ」の意味。その名の通り、「クルアイ クルアイ」は地元の若者に人気のバナナ専門店なんです。
サイアムといえば、バンコクの渋谷とも原宿ともいわれる一大繁華街。
サイアムパラゴンをはじめ、近代的なショッピングセンターが林立する開発著しいエリアですが、クルアイ クルアイはサイアムのきらびやかなイメージとはちょっと違う、目立たないビルの中にあります。
クルアイ クルアイがあるのは、バンコクの老舗映画館「リド(LIDO)」のあるビル。サイアム駅からは、サイアムスクエア・ワンを過ぎ、ドラッグストア「ワトソンズ(Watson’s)」の先にある古いビルです。
階段をのぼって2階へ。「こんなところに人気のスイーツ店があるのだろうか」と不安になるような雰囲気ですが、ポップなバナナの看板が見つかりました。
クルアイ クルアイは、10ほどのカウンター席と4ほどの簡単なテーブルが並ぶとても小さな店舗。日本でいえば「昭和」っぽい雰囲気の、懐かしい感じのするお店です。
クルアイ クルアイの歴史は20年ほど前にさかのぼり、オープン以来工夫を重ねておいしいバナナスイーツを生み出してきました。こんなに簡素なたたずまいのお店ながら、人気俳優や歌手などタイの有名人も多く訪れている有名店なのです。
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