自民党の杉田水脈衆議院議員(51)が赤坂警察署に被害届を提出したことを明かした。
雑誌『新潮45』に寄稿した文章の中で「LGBTは子供を作らない」ことから「『生産性』がない」という命題を提示し、その上で「税金を投入することが果たしていいのか」などとつづっていた杉田議員。野党議員らの猛烈な批判を受けたほか、LGBT法連合会から抗議声明が発表されていた。
18日には立憲民主党の尾辻かな子衆議院議員(43)がツイッター上でこれを取り上げ、杉田議員がそれに反応するなどしていたが、杉田議員に対するバッシングは過熱。とうとう一定のラインを越えてしまったらしく、23日に杉田議員はツイッターを更新し、赤坂警察署を訪れたことを報告。「先日、自分はゲイだと名乗る人間から事務所のメールに『お前を殺してやる!絶対に殺してやる!』と殺人予告が届きました」とし、被害届を提出したことを明かした。
また、杉田議員はこれまでツイッター上で自身の発言に対する釈明などつづっていたものの、「警察と相談の上、一連のLGBTに関連する投稿は全て削除いたしました」とし、今回のLGBT関連の投稿など全て消してしまったとつづった。
北海道に旅立つ前に赤坂警察署に来ました。先日、自分はゲイだと名乗る人間から事務所のメールに「お前を殺してやる!絶対に殺してやる!」と殺人予告が届きました。これに対して被害届を出しました。警察と相談の上、一連のLGBTに関連する投稿は全て削除いたしました。
—杉田水脈 (@miosugita) 2018年7月23日
しかしこの投稿に杉田議員のツイッターには、「削除する必要性は感じられませんでした。殺害予告は許されないことですが、発言自体は消えませんよ」「正しいと思う事や疑問を、脅迫で撤回しては、利益誘導されてるのと一緒では?」「LGBTの人を簡単に傷つけるのに、自分が傷つくのは怖いんですか?」といった疑問の声が集まっていた。