フィヨルド観光の玄関口となる町だけに、ベルゲンは緑に囲まれた自然豊かな環境が自慢。町はベルゲン港となだらかな山々に囲まれ、山にへばりつくようにして家が建つ独特の風景が楽しめます。

町の中心部ですら広大な池を囲むバイパルケン公園をはじめ、ゆったりとした公園や庭園が設けられており、ベルゲンではどこを歩いても緑が目に入るといっても過言ではないほど。

この町ののんびりとした空気と、すぐそばに自然があるという環境に、誰もがすっかり癒されてしまいます。

・ムンク作品もある充実のミュージアム

実はベルゲンは豊富なコレクションを抱えるミュージアム都市でもあります。

ベルゲン駅からほど近く、バイパルケン公園に面して建つのが、北欧最大級の美術館「コーデー(KODE)」。2013年にベルゲン美術館と西ノルウェー美術館が統合し、「コーデー」という名で生まれ変わりました。美術館は4つの建物に分かれていて、それぞれKODE1~4と呼ばれています。

KODE1では、16世紀から現代にいたるまでのヨーロッパデザインの歴史を紹介。KODE2は近代美術館で、企画展もしばしば開催されています。

最大の見どころともいえるのが、18~19世紀のノルウェー美術が並ぶKODE3で、なかでも北欧を代表する画家であるムンクの作品群は有名。KODE4では、ピカソやミロなどヨーロッパの巨匠画家の作品も展示されています。

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