シークレット・マイニングとは、最新のASICを開発したのち、顧客に出荷せずに自社だけでマイニングを行う行為だ。自社だけが性能のよいASICを持っているので、当然有利に採掘できる。収益性が高まってから、顧客に出荷をはじめればよい。独占企業だからできる手法で、度々行われていたのではという噂があったが、本当にこのようなことを行っていれば倫理上問題がある。シークレット・マイニングは行わないというのは正しい方針だ。

ビットメイン社はASICの供給の大部分を担う会社であるから、公共性の高い事業をしているとも言える。つまり、ガスや電気といった基礎的なインフラを担うようなインフラ企業であるともいえる。そのため、透明性や中立性、公共性といったことを企業のポリシーとして明確にしていく必要があるのは当然といえるだろうし、そのような方向に転換したことは、業界にとって好ましい。

見逃されがちなニュースであるが、私はビットメインのIPOが行われてパブリックな企業になることは、業界の発展にとって極めて重要なピースだと考えている。

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執筆者名:大石哲之
ブログ名:ビットコイン研究所

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