カナダの独立系投資銀行最大手であるカナコード・ジェネュティが、仮想通貨に関する四半期毎のレポートの中で、ビットコインのETF(上場投資信託)の承認が2019年まで実現しないのではないかとする見解を出した。

同行のレポートでは、セキュリティトークン(証券としての価値のあるトークン)や仮想通貨相場に関する考察が入っている。また、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が米証券取引委員会(SEC)にビットコインETFについて申請して注目を集めている件について、SECは延長可能な最長の期日である来年3月まで回答を伸ばすのではないかという見通しを公開している。

ちなみに、制度上SECは最短の場合8月10日にCBOEの申請するビットコインETFについて回答を出すことが出来る。このため、今月決定が下りる可能性もあるものの、カナコードはSECが「回答を延長可能な最大期間まで延長する」と見ている。

また、同レポートでは、すでにスウェーデンでは2015年5月からビットコインの上場取引型金融商品をスウェーデンのナスダック・ストックホルム証券取引所に上場していること、またカナダもビットコインETFの上場へ向けて取り組みが進められていることを指摘している。