日本はこの10年後に終戦を迎える事になるのだが、広島に落とされた原爆にも負けず、終戦から僅か6年後の1951年(昭和26年)に現在の本店にほど近い場所で営業を始めた、まさに戦前・戦後の広島を支えたお店。
そんな、まさに力みなぎる美味しさを味わえるのが、「ちからのうどん」なのだ。
・オススメしたい「ちからのうどん」
こちらのお店、一度では選びきれないメニューがたくさん存在するため、初めてお店を訪れた場合、何をオーダーすればいいのか?迷ってしまうかもしれない。
もちろんどれも美味しいメニューであるため、心のおもむくままにオーダーする、というのもいいだろう。しかしながら、地元民が愛する味わいを堪能してみたい、そんな風に感じる方もいるかもしれない。
そんな方にオススメしたいのが、「あっさりきつね」だ。
「あっさりきつね」とは、この「ちからのうどん」のオリジナルメニュー。
通常きつねうどんと言えば、甘辛く炊かれた油揚げがトッピングされるのだが、こちらのあっさりキツネは京揚げと称される関西では一般的な、少し厚めに切った豆腐を揚げて作られた特製の油揚げ。
少し厚めに切った豆腐でつくっているため、油揚げの中に少し豆腐が残っており、食感も楽しめる。
そんな京揚げをあっさりとしたダシのみで仕上げてくれているのが、「あっさりきつね」なのだ。