■習近平が設置してきた反日記念日の数々、歴史上最もアンチジャパニズムな国家主席

14年に国家主席が就任して以来、習近平は歴史上もっとも反日的な主席として、中国人には認識されています。わかりやすい例を挙げますと、盧溝橋事件、南京大虐殺など、年にいくつもの”対日本”を意識した記念日を制定して、国民の祝日にしました。

中華人民共和国国防部「毎年12月13日に南京大虐殺公式記念日」
http://www.mod.gov.cn/reports/2014012/gongjiri/node_46661.htm

また、9月3日を「抗日戦争勝利記念日」、12月13日を南京事件の「国家哀悼日」つまり習近平政権以来、中国では必ず毎年2~3回の反日イベントを全国規模で開催されています。

当時、中国全土の反日中国人は習近平主席を絶賛して、一時的に反日ブームが再燃し、在中日本人が身の安全のため、緊急帰国する事態にもなりました。誇張された南京大虐殺をここまで政治利用する習近平は、間違いなく「親日的」ではありません。

※南京大虐殺についての私の見解は、『日本人に帰化したい!!』(青林堂、2018年)にて著述しているので、ここでは割愛します。

さらに、中国史上最大規模の軍事パレートでは、仮想敵国の日本にロックオンしている最新の「東風」シリーズの核ミサイルを初披露しました。

抗日戦争·反ファシズム戦争勝利70周年閲兵式に登場した兵器
http://japanese.china.org.cn/politics/node_7229801.htm

最近では幼稚園で反日ゲームをやったり、尖閣諸島奪還するようなゲームもありました。私の中国の友人は、甥っ子などが幼稚園から帰宅すると「日本人をみんな殺せ!」と叫ぶ光景もみられる、と驚いていました。

習近平主席の反日政策はキリがないので、このあたりで省略しますが、中国人の私から見ても彼には「親日」のイメージが皆無です。

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