■角栄を裏切った政治家デビュー!? 麻生も安倍も裏切っていた?

そもそも石破は、父の友人であった田中角栄から目をかけられ「最後の教え子」とも言われていた。なのに、ロッキード事件後に角栄の影響力が落ちると、中曽根派に鞍替えし立候補している。石破は7月、そんな角栄の墓にマスコミを引き連れて「先生の思いは受け継ぐ」と総裁選出馬を報告してきたというから驚きである。

また、石破は09年に麻生内閣の閣僚・農水相であったにもかかわらず、「麻生おろし」に加担する”裏切り”を見せている。与謝野馨議員とともに両院議員総会の開催を求める署名に石破農相が名を連ね、麻生太郎首相に直接面会して退陣を迫っている。これはモリカケ騒動の「安倍おろし」の際も同じで、求心力が落ちると、途端に他人事のように「なんか自民党、感じが悪いよね」と朝日新聞で語っていたのも記憶に新しい。正面から戦うよりも「後ろから撃つ」のが得意なのか。

いまや石破氏の味方は、野党と反安倍マスコミが中心。石破支持を表明しているのは、小林よしのり、香山リカ、青木理、玉川徹、室井佑月、蓮舫、玉木雄一郎とかなりリベラル寄りである。産経新聞とFNNの最新世論調査(8月27日)でも、石破が総裁にふさわしいと思う人は、自民党支持層から「21.8%(安倍66.4%)」、立憲民主党支持層は「63.6%(安倍9.3%)」と野党人気が圧倒的。いっそこのまま、自民党から「離党」した方が良いのではないだろうか。

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