当時は”Nya vinterträdgården(新しい冬の庭園)”をキャッチフレーズとして宣伝し、高めの入場料を設定していたものの、多くの人々が訪れる人気スポットとなりました。現在は無料で入場することができます。
冬には日照時間が短く極寒となるスウェーデンでは、春を心待ちにしながら長い冬を過ごします。当時の人のパームハウスへの憧れは今と比べものにならない程、強かったのでしょう。
1851年のロンドン万博の為に建設されたクリスタルパレス(水晶宮)をモデルとしており、ヴィクトリア朝の時代の華やかなガラス建築に圧倒されます。
ロンドン万博のクリスタルパレスを始め、のちに作られたニューヨーク万博のクリスタルパレス、シドニー万博のガーデンパレスも火災で焼失しており、この時代のもので現存するヨーテボリのパームハウスは大変貴重なものです。
パームハウスには世界各国から集められた植物が栽培されています。これだけ多くの種類の植物が集められたのは、かつて新種の植物を求めて船で世界中を旅したプラントハンターたちの活躍によるもの。
パームハウスの内部はいくつかの部屋に分かれており、植物の種類や育つ気候によって異なる温度や湿度に設定されています。
メインの建物であるヤシ館、亜熱帯の地域の植物があるトロピカルハウス、最も温かく湿度が高いウォーターハウス、地中海やカナリア諸島の植物のある地中海ハウス、約40種類の椿のあるカメリアハウスなどに分かれています。
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