現在のダブリン城は、1204年にジョン王によって建てられた後、700年もの長きにわたって、イギリスのアイルランド支配の象徴でした。砲撃や火事による破壊を経験しているため、現在見られる建物の多くは18~19世紀に建造されたものです。

ダブリン城を訪れたら、ぜひガイドツアーに参加して、ヴァイキングが築いた壁の一部が見られる地下遺構や、国の応接室兼歴代総督の居城として建てられたステートアパートメンツの豪華な部屋の数々、優雅な教会「チャペル・ロイヤル」などを見学しましょう。

現在、ステートアパートメンツは、アイルランド大統領の就任式や国際会議の場として使われており、独立後のアイルランドの政治を見守っています。

・重厚な2つの大聖堂を訪ねる

大聖堂はその街を代表する教会ゆえ、通常大聖堂は街にひとつしかありませんが、ダブリンは2つの大聖堂をもつ珍しい街。

ダブリンにある大聖堂のひとつが、ダブリン最古の教会として知られるクライストチャーチです。

1038年に北欧系のデーン人によって木造の教会が建てられた後、1172年には当時の大司教とノルマン人騎士のリチャード・ド・クレア=ストロングボウによって石造りの大聖堂が建設されました。

ダブリンの守護聖人ローレンス・オトゥールの礼拝堂やストロングボウの墓のほか、中世の地下礼拝堂としてはアイルランドとイギリス最大級の地下室も見逃せません。

地下室には、歴史的な聖宝やネコとネズミのミイラが展示されており、二体のミイラには「トムとジェリー」のあだ名が付けられています。

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