マルタの歴史と切っても切れない関係にあるのが、聖ヨハネ騎士団の存在。オスマン帝国の襲撃によりロドス島を追われた騎士団が、イタリアやフランスなどを転々とした後に新たな本拠地としたのがマルタでした。
1530年にマルタにやってきた聖ヨハネ騎士団は、商業と貿易の振興に努め、マルタ経済を潤します。1565年には、3ヵ月間の猛攻に耐え、数では圧倒的に不利だったオスマン帝国軍との大包囲戦に勝利。本拠をスリーシティーズからヴァレッタへと移し、ヴァレッタの街を整備します。
現在、ヴァレッタを代表する歴史的建造物の多くは、この騎士団支配の時代に建てられたもの。
その代表格が聖ヨハネ大聖堂で、要塞のような質実剛健とした外観からは想像もできないほど、内部には豪華絢爛な世界が広がっています。その空間をひと目見れば、当時の騎士団がいかに隆盛を誇っていたかがわかるでしょう。
ほかにも、騎士団長の宮殿やマノエル劇場、聖エルモ砦、騎士団施療院など、ヴァレッタにはいくつもの騎士団ゆかりのスポットが残っています。
それらを訪ね歩きながら、波乱万丈の騎士団の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
・ボートでスリーシティーズに小旅行
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