「米ドルが世界で広く使われているのは、石油産業の中で決済手段となっていることも理由の1つ。例えば、ある仮想通貨が(核融合炉のような)新しいエネルギーと紐づくことで価値を提供できるようになれば、米ドルのようになり得るかもしれない」

この話はあくまで将来的な話だが、田口氏は仮想通貨交換業者の役割は、取引所のサービスを提供するだけでなく、ユーザーに仮想通貨の価値やユーティリティを提供していくことだと指摘する。

「交換業者の役割を仮想通貨と法定通貨の『ゲートキーパー』とだけ定義すれば、早晩立ち行かなくだろう。仮想通貨自体の価値が下がっていけば、ゲートキーパーの役割も縮小してしまう。むしろ仮想通貨の利便性を提案していかなければならない。交換業者自身が変わっていく必要がある」

(記事提供:コインテレグラフ日本版)
コインテレグラフ日本版は世界中で読まれている仮想通貨ニュースメディア大手「Cointelegraph」の日本語版です。新聞社やTV局出身者で構成される編集部が海外チームと連携しながら、仮想通貨相場を動かすニュースを発信し続けています。