日本人が最も好きな花のひとつ、「桜」。
早咲きする河津桜(カワヅザクラ)から、代表格の染井吉野(ソメイヨシノ)、そしてソメイヨシノから遅れて咲く八重桜(ヤエザクラ)など、早ければ2月から5月頃まで全国で楽しめる桜のお花見は、日本人なら大好きな春の行事の1つに違いありません。
桜を愛でる文化の始まりは、奈良時代(710年から794年)頃からと言われていますが、奈良時代当時の「花見」は梅が主流でした。平安時代(794年から1185年)以降は、梅より桜を愛でる方が主流になります。
そんな長い歴史を持った「花見」は、現在では海外でも人気になってきています。
日本から飛行機で11時間半ほどの北欧の国デンマークも「花見」に魅了されている国の一つです。
デンマークの北に位置するコペンハーゲンでは、4月末から5月初め頃まで桜を楽しむことができますが、コペンハーゲンで桜が見られるのは現在3ヶ所。
日本人にも馴染みのある、人魚姫の像がある公園「ランゲリーニー公園(Langelinie Park)」に、ビスペベルグ墓地(Bispebjerg Cemetery)、そしてコペンハーゲンの植物園(Botanic garden)の3ヶ所となっています。
今回はその中から、桜祭りも開催される「ランゲリーニ公園」の桜をご紹介しましょう。
ランゲリニーという名前は17世紀から使われるようになったようですが、日本語に直訳すると「長い線(英語ではLong Line)」という意味です。
現在は、一般開放されている美しく平和的なランゲリニー公園ですが、長い間軍事基地だったため、かつては一般人には開放されていませんでした。
現在このランゲリーニ公園には、広島県広島市のベーカリーショップであるアンデルセンが寄贈した200本の桜が植えてあり、2008年から毎年桜の咲く時期に桜祭りを開催が開催されています。
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