千葉県出身の福原有信さんが1872年(明治5年)に「資生堂薬局」という日本初の洋風調剤薬局を東京・銀座に創業したことからその歴史は始まります。
創業者の福原有信さんは1900年(明治33年)の欧米視察からの帰国後に、アメリカのドラッグストアを真似し、1902年(明治35年)に薬局内に「資生堂ソーダファウンテン」というアイスクリームやソーダ水を提供するお店をスタートさせ、これが今の資生堂パーラーの起源となっています。
1928年(昭和3年)には、「資生堂アイスクリームパーラー」と改称、本格的な洋食レストラン事業をスタートさせました。
1928年(昭和3年)と言えば、日本でラジオ体操が始まり、浜松高等工業学校の教授・高柳健次郎が世界で初めてブラウン管を用いたテレビ実験に成功したり、25歳以上の男子に選挙権が与えられた初の選挙が開催されるなど、日本の現在に続く新しい時代を予感させる種が生まれていった時代となった年。
そんな時代に生まれた美味しい洋食店は、今なお、多くの人々に愛されています。
・絶品のオムライス
こちらには様々な美味しいメニューがあありますが、中でもオススメしたい逸品が、今回ご紹介するオムライスです。
大山鶏のもも肉に、タマネギ、マッシュルーム、バター、ケチャップなどとライスを炒め、エダムチーズでコクをプラスしたケチャップライスを、卵で巻き上げたオムライスはまさに芸術品のような美しさです。