「突然のお知らせではございますが、当アロラインド料理学院は、今年2020年3月末日をもちまして閉校とさせていただくことになりました。昨年7月末に当学院の主催者レヌ・アロラの夫デベン・アロラが倒れました。現在リハビリ中です。デベン・アロラは長年、陰になり日向になってレヌ・アロラをサポートしてまいりました。また、学院のよきアドバイザーでもありました。その支え手である夫が倒れて大きなショックを受けましたが、レヌ・アロラは「教えることが生き甲斐」であり、教室では気丈に頑張ってまいりました。そんな折、昨年11月末に今度は本人が転倒して大腿骨を骨折してしまったのです。教室にもどってインド料理を皆さんに教えることだけを考えて手術を受け、リハビリ施設で歩行訓練を重ねてまいりました。しかしながらレヌ・アロラは73歳。せめてレッスンが残っている生徒さんたちのために教室にもどれるようにと努力を重ねてまいりましたが、早い回復は望めません。学院を続けることについてこの間検討してまいりました。ここへ来て新型コロナウイルスの流行でリハビリ施設からの外出もままならない中、最終的には、忸怩たる思いはありますが学院を閉じる道を選ぶことにいたしました。学院を閉じるにあたり、お世話になった生徒の皆さま、そしてレヌ・アロラの料理を愛してくださった多くの方々へここに感謝の意をお伝えします」
・ご家族の幸せを考えれば妥当
発表された事情を考えれば、確かに閉校は仕方がないことであり、レヌ・アロラさんとそのご家族の幸せを考えれば妥当といえる。閉校したとしても、彼女からインド料理を教わってきた人たちが無数に日本にいるはずなので、その人たちがレヌ・アロラさんの味を受け継ぎ、広めてくれることに期待したい。
・ゆっくりと休んで欲しい
インドのムンバイ出身のレヌ・アロラさんは、6歳のころから母親にインド料理を教え込まれたという。そして1970年に来日し、1982年には東京都品川区にアロラインド料理学院を開校。2006年に過労で倒れたが、いままで学院を続けてきたという。いままで日本のインド料理界に大きな貢献をしてきた彼女だけに、これからはゆっくりと休んで欲しいと願うばかりだ。
現在、彼女の著書がいくつか発行されているので、今後も文書としてレシピを知ることは可能だ。レヌ・アロラさんからダイレクトに教わることはできないが、気になる人は読んでみてはいかがだろうか。
もっと詳しく読む: 伝説のインドカレー学校・アロラインド料理学院が新型コロナウイルスの影響で閉校 / 日本のインド料理界にとって大きな損失(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2020/03/15/india-curry-arora-news/
参照: アロラインド料理学院
※画像はイメージです
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