調子に乗ってお皿の余白にもお花を飾ってみると、なんとも「映える」一皿に。
昨今、SNSの流行で何かと「映え」が求められる世の中になっていますが、「見た目ばっかり追求してもねぇ…」と、食傷気味の方もいるかもしれません。
しかし、この「映え」は流行に乗っかった薄っぺらい「映え」ではなく、本物の「映え」。3種類のコンディメントには香りや酸味、色を補強する役割があり、すべて食べることもできるのです。
出されたものをそのままいただくのも素晴らしいですが、最後のプラスアルファの盛りつけを自分自身がすることで、「料理人はどうやって盛りつけを考えているんだろう」とシェフに思いを馳せるようになりますし、お料理にもさらに愛着が湧きます。
「どんな風に飾る?」なんて、同伴者との会話も弾みますね。
国内の高級ホテルの料理長を歴任してきた西村シェフが腕をふるう「54TH STATION GRILL」のお料理は、フレンチでありながらバターや生クリームを多用せず、素材を生かした上品であっさりとした味つけが特徴です。
この魚料理も、さっぱりとしたやさしい味わいの金目鯛と、適度に塩気をきかせた九条葱の風味豊かなハーモニーが魅力的。さらに、はっさくの実がプチプチの食感や爽やかさを、脇に添えられた根セロリのピュレがまろやかさをプラスしていて、一皿でさまざまな風味や食感が味わえます。
この日の肉料理は、「京都鴨肉 蜂蜜 胡桃 さくらんぼ」。
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