暗号資産(仮想通貨)のデリバティブ(金融派生商品)取引所FTXはシリーズBで9億ドル規模の資金を調達したことが分かった。
今回の資金調達にはソフトバンクグループやポール・チューダー・ジョーンズ氏の一族、アラン・ハワード氏、コインベース・ベンチャーズ、Sequoia Capital、Paradigm、など60余りの投資家が参加したようだ。9億ドルの資金調達により、FTXの取引後の評価額は180億ドルになるようだ。
ブルームバーグによると、サム・バンクマンフリード最高経営責任者(CEO)は今回の資金集めについて、「主に2つの目標がある。1つは、ビジネスの成長を後押しし多くのつながりを持てるとわれわれが考える人たちと多くのパートナーシップを形成することだ。もう1つは合併・買収(M&A)向け資金の拡充だ」と語った。
FTXは、暗号取引による取引手数料で収益を上げており、デリバティブ契約を介して株式やコモディティなど、他の分野にも進出している。The BlockのData Dashboardによると、今月、同社は193億ドル相当の取引量を記録している。また、メジャーリーグベースボールの公式スポンサーになったり、eスポーツチームTSMとパートナーシップ契約を締結するなど、マーケティングにも力を入れている。