日本の宝島、熊本県天草。旅先としての存在感は沖縄に及ばないものの、この島には沖縄にも負けないほどの驚きと魅力がぎゅっと詰まっています。

天草は熊本県と鹿児島県の西に位置する大小120あまりの島々からなる諸島で、九州本土とは5つの橋で結ばれています。

なかでも、観光のメインとなるのが天草下島。ここでは「年間遭遇率98%」を誇る、野生のイルカウォッチングが楽しめるのです。

天草は日本でも有数の野生のイルカの宝庫。天草と島原半島のあいだの海域には約200頭の野生のイルカが生息しており、天草下島から出発するイルカウォッチングに参加すれば、群れで行動する野生のイルカたちを間近に見ることができます。

正直言うと、当初筆者はイルカウォッチングにはあまり興味がありませんでした。というのも、「そんなにちゃんと見られるものなの?見られたとしても1~2頭がちらっと遠くから見えるぐらいじゃないの?」と思っていたからです。

しかし、「年間を通してイルカとの遭遇率が98%」であることを知り、「ここでイルカウォッチングに参加しなかったら、野生のイルカなんて一生観る機会がないかもしれない」と思い、天草に着いてからイルカウォッチングに参加することを決めました。

結果的に「天草でイルカウォッチングに参加する」という判断は大正解!大正解どころか、今では「天草に行きながらイルカウォッチングに参加しないなんて、人生の損失なんじゃ…」と思っているほどです。

天草でイルカウォッチングに参加するのはとても簡単で、道の駅を兼ねた「天草イルカセンター」で乗船15分前までに受付を済ませるだけ。

空席があれば予約なしでも乗船できますが、予約すると10%割引になるうえ、繁忙期でも確実に乗船できるため、事前の予約がおすすめです。

天草には、こちらで紹介している以外にも複数のイルカウォッチングの業者がありますが、料金は大人1人3000円で統一されています(2021年3月現在)。

天草に到着した日はあいにくの雨でしたが、イルカウォッチングに参加した2日目は爽やかな晴天。雨の日でもイルカは見られるそうですが、やはり天気の良い日に参加したいものです。

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