YouTubeのSusan Wojcicki CEOは25日、同社のブログで2022年に向けたYouTubeの優先事項について述べた。

YouTubeでは、今後1年間でプラットフォームの成長に注力するという。同ブログで、クリエイターエコノミーの状況、イノベーション、クリエイターの仕事の支援、YouTubeコミュニティの保護などに加えて、NFT(非代替性トークン)について言及した。

同氏は、YouTubeで革新を続けるためのインスピレーションの源として、Web3.0で起きている事象を追っているようで、暗号資産(仮想通貨)、NFT、分散型自律組織(DAO)などは、クリエイターとそのファンとのつながりを拡大し、これまで想像もできなかったような機会を浮き彫りにしたと述べた。同時に、クリエイターとファンがYouTubeで体験することを強化、向上させ続けていくようだ。

YouTubeでコンテンツを作成する人数は、以前より増加している。YouTube Shortsを含めてプラットフォーム全体に勢いがあり、Shortsの再生回数は5兆回を突破したという。これまでYouTubeでクリエイターがお金を稼ぐ方法は広告のみだったが、現在、お金を稼ぐ方法は10種類に増えた。スーパーチャットやチャンネルメンバーシップなどの非広告製品からお金を稼ぐクリエイターが増加して、チャンネルメンバーシップと有料デジタル商品は1.1億回以上購入または更新されたようだ。

現状、NFTの具体的な活用方法は示されていなかったが、将来を見据えてイノベーションに注力していくようだ。今年は、Shorts、音楽、ゲーム、Eコマースやライブ配信など多くの分野に投資を行なっていくという。また、クリエイターが収益化し、配信範囲を拡大することができるポッドキャストの利用が増えれば、クリエイターエコノミーに欠かせない存在になると期待しているようだ。今後、これらの分野にNFTがどのように活用されるか注目が集まるだろう。