暗号資産(仮想通貨)取引所FTX USは26日、4億ドルのシリーズAラウンドを完了したと発表した。
資金調達ラウンドは同社にとって初めてのもので、Paradigm、Multicoin Capital、などの暗号資産関連のVC、シンガポールのファンドTemasek、日本のSoftBank Vision Fund 2などが参加した。今回の資金調達で、同社の評価額は80億ドルに達したようだ。
FTX USの社長であるBrett Harrison氏は、「今回の資金調達の評価には、FTX USが2021年を通して急速に規模を拡大したことと2022年に向けて基礎を築いたことの両方が反映されている。」と述べた。また、FTX USの更なる拡大を投資家と協力できることを楽しみにしているという。
2020年に立ち上げられたFTX USは、暗号資産取引所FTXの米国事業体でシカゴに拠点を置いている。同社は、米国内で大手暗号資産取引所CoinbaseやBinanceと競合している。昨年10月には、FTX USは暗号先物・オプション取引に進出するため、LedgerXを買収した。今回の資金調達により、ユーザー基盤のさらなる拡大、デリバティブの強化、新たなビジネスの立ち上げに取り組むという。また、シリーズAラウンドを活用してパートナーシップのネットワークを拡大し、100人規模のスタッフの採用も計画しているようだ。