826日の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)で、連日取り上げている世界平和統一家庭連合(以下、旧統一教会)問題をこの日も放送。しかし、その内容が物議を醸している。

この日、番組では教会関連団体の会合やイベントに何度も出席したことが判明するも、「覚えてない」と言い張っている山際大志郎経済再生担当大臣(53)について報道。山際氏は26日午前も統一教会との接点に関する会見を開いたが、その中で「選挙で支援を受けたことがあるか?」と聞かれ、「そもそも内心の自由に抵触するようなことは尋ねないというのが社会的に常識だと思います」と答えていた。

番組では山際氏に対し、批判的な姿勢でこの発言を報じていたが、ちょうどこの日、旧統一教会が公式サイト上で『異常な過熱報道に対する注意喚起』という文書を発表。その中で、日本テレビ系で放送を目前に控える『24時間テレビ』について、『当法人の女性信徒がボランティアスタッフとして7年間にもわたって関わり、番組ボランティアをまとめる中心的な立場で活躍していたことが分かりました』と告発した。

旧統一教会側は証拠として、2014年放送『24時間テレビ』のテロップを映した画像を紹介。その中で参加ボランティアとして、『世界基督教統一神霊協会・能登教会』と記されていた。メディアもこれを一斉に報じ、『ズブズブ関係だった』とセンセーショナルな見出しを付けた媒体もあった。

そんな中、この日の放送ではMCの宮根誠司(59)が「これはまったく僕の個人的見解ですけど」と前置きし、「これは政治家の方だけじゃない。我々マスコミも含めて、関係がひょっとしたらあったのか、なかったのか、なにか知らない間に関係を持っていたのか。それを自戒の念を含めて我々も調べて、もしあったとしたら報告しないといけないとだめだと思う」と、旧統一教会からの告発にやんわりと触れ、マスコミにも警鐘を鳴らしていた。

「これまで『ミヤネ屋』では、教会との関わりを『覚えていない』と主張したり、支援者の中に教会信者がいたことを認識していないと主張してきた政治家に対し疑問を呈し続けていたりしました。その姿勢と勢いには称賛が集まっていましたが、日テレの目玉番組のボランティアの中心人物に信者がいたとなると話は別。反論を受け、世間からは日テレ側に会見を求める声も集まっています」(同)

日本テレビはこうした事態を受け、「弊社の番組について触れられていたため、 現時点で把握している事実関係について、報告いたします」とするプレスリリースを発表。放送の画像については「弊社系列のテレビ金沢が 2014 年7月27日にローカルエリアで 放送したものと、テレビ金沢から報告を受けています。2014年の弊社『24時間テレビ』 の中で放送されたものではなく、全国放送はされていません」と反論。『24時間テレビ』のボランティアスタッフに旧統一教会の女性信者が関わったとされることについては、「番組の趣旨に賛同していただける方にボランティアとして 参加していただいております。一般的に、参加される方の個人的な思想・信条に ついて確認することはいたしません」と説明した。

あくまで「個人的見解」としていた宮根の発言は、ある意味、日テレへくぎを刺すものとなっており、ネット上からも「よく言った」「宮根さんの独断で踏み込んだと予想」「言えるギリギリだったんだろうな」という声の一方で、「完全スルーかよ」「日テレ終了」「ミヤネ屋ダブスタ」など正反対の反応が寄せられるなど大きな反響を集めていた。