これまで「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と政治家の関わりをもっとも鋭く追及してきたワイドショー番組『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)が、関係の追及を諦めたのではないかとネット上で物議を醸している。
事の発端となったのは、山際大志郎経済再生相(54)が2018年に旧統一教会が主催したイベントに出席していたことが新たに判明したこと。今月上旬に自民党が行った調査では報告しておらず、外部から指摘されて発覚した。
これまで何度も外部からの指摘で関わりが発覚している山際氏。20日の閣議後会見で山際氏は事実を認め、「今後改善すべき点は改善したい。新たな指摘などがあれば、速やかに対応したい」とコメントしていた。
また、自民党の茂木敏充幹事長(66)も同日に自民党本部で行った会見で、教団との関係について追加報告が相次いでいると明かし、「時期をみて追加報告を集計し、公表したい」と述べている。
『ミヤネ屋』では、このニュースを14時終盤に放送する最新ニュースコーナーで短く報道。一方、コーナー終わりにはMCの宮根誠司(56)がこの報道に触れ、「山際担当大臣はまた出てきましたけど、茂木幹事長の口ぶりだとまだまだいらっしゃるみたいですね」と呆れ口調で言及した。
しかし、宮根は「ひょっとしたら際限ないかもしれないんで、やっぱりもうどこかで、統一教会とはどういう団体で、つき合い方を含めて(周知して)、被害者救済、そっちの方の話を進めていった方がいいかもしれない」と発言。
さらに出演者で読売テレビ解説委員の野村明大(50)も、「昔のことを掘り返していくのももちろん大事だと思いますけど、それだけではなくて、今後被害者救済に前向きになることも大事ですし、それ以外の団体だって似たような反社会的な活動しているところありますからね」と指摘。「そういうところとの繋がりをどうやって線引きしていくのか、今後考えていかないと」と問題提起していた。
しかし、この宮根と野村の発言にネット上からは、「宮根が日和ってる」「もうやらない宣言かよ」「他にあるからと統一教会の悪事が許されることはない」という声が集まっている。
「一時期は毎日のように鋭く旧統一教会問題にメスを入れていた『ミヤネ屋』ですが、ここ数日は台風やエリザベス女王の国葬の報道などで旧統一教会問題を扱わず。そんな中での2人の発言は、『もう旧統一教会問題を大きく取り上げない』と宣言しているのと同じことと捉えた視聴者が多かったようです。自民党内ですら完全に究明されたとはいえない政治家と旧統一教会との関係性ですが、『ミヤネ屋』はフェードアウトを狙っているのかもしれません」(政治ライター)
これまで強硬だった『ミヤネ屋』だが、態度が急に様変わりして多くの視聴者が困惑したようだった。