日本の放置自転車をスリランカへ届けるプロジェクトを、特定非営利活動法人チャイルド・ファンド・ジャパンが自治体と連携して開始した。
経済危機による燃料不足から、日々の生活での移動手段に困難を抱えているスリランカの貧困地域の人々を支援する新しい試みに注目が集まっている。
■ 独立以来最悪の経済危機!燃料不足で公共交通機関が麻痺
現在スリランカは、コロナ禍による外貨不足などから、1948年の独立以来最悪とも言われる経済危機に見舞われています。ウクライナ危機も相まって、食料品のインフレ率は90%にまで上昇し、人々の生活に壊滅的な影響を与えている。
さらに深刻なのが燃料不足。ガソリンスタンドには長蛇の列ができ、価格も1リットル60円だったものが170円と3倍近くに高騰しています。公共交通機関も、運行本数が激減したり、運賃が高騰したりしており、人々の日々の生活の足が奪われている。
■ 日本の放置自転車で、スリランカの人々の生活を支える!
チャイルド・ファンド・ジャパンは、スリランカの人々の生活を支えるため、中古自転車支援プロジェクトを開始した。現地では、交通機関の代替として、自転車が注目されていますが、急速な需要の高まりにより、品不足・価格の高騰が起こっている。スリランカ政府関係者からも、日本への自転車支援の要請があがっている。
こうした状況をふまえ、チャイルド・ファンド・ジャパンは、在スリランカ日本国大使館の協力のもと、日本の各自治体から提供を受けた放置自転車をスリランカへ届けていく。日本の中古自転車が海を隔てたスリランカの人々の生活を支える。
■ クラウドファンディングもスタート!
このプロジェクトを実施するためのクラウドファンディングもスタート。Yahoo!ネット募金で支援を受け付けている。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/781003
■ SDGs達成につながる活動
本プロジェクトは、貧困地域に暮らす人々の生活を支援し、SDGsの目標1「貧困をなくそう」などの達成につなげていく。
~チャイルド・ファンド・ジャパンとは~
1975年より、アジアを中心に貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を目指した活動を行っている国際協力NGO。現在は、フィリピン、ネパール、スリランカを中心に活動している。また、子ども支援に取り組む国際的なネットワーク組織「チャイルド・ファンド・アライアンス」に加盟し、連携して世界中の子どもたちを支援しており、直近ではウクライナの緊急支援も行っている。