性犯罪をめぐる発言や性的マイノリティーの人たちをめぐる差別的な表現で批判を受けていた杉田水脈総務政務官は27日、辞表を提出した。松本剛明総務相が明らかにした。

8月の就任後、過去の差別的な言動が問題視され波紋を広げていた。杉田政務官は野党の謝罪要求を拒否し続けたが今月、松本剛明総務相の指示に応じて一転、参院予算委員会で撤回、謝罪していた。岸田文雄首相による実質的な罷免とみられ、後任に総務官僚出身の長谷川淳二衆院議員を起用する方針を固めたという。

これを受けてSNS上ではすぐさま関連ワードがTwitterのトレンド入りするなど関心の高さをうかがわせているが、その一方で猛批判を浴びているのが岸田首相だ。この日は、政治資金の不正な環流によって秋葉賢也復興相も更迭されており、この2か月あまりで閣僚4人が交代する異例の事態に。岸田政権の“辞任ドミノ”に拍車がかかってきている。

さらに岸田首相を悩ませるのが、首相秘書官に任命した長男・翔太郎氏の“官邸機密漏えい疑惑”。閣僚の辞任タイミングや法案準備、首相答弁など官邸のトップシークレットとなる案件のいくつかが翔太郎氏から女性記者に漏れていたとする事案で、岸田首相は『情報管理を厳格にすべし』と翔太郎秘書官を厳重注意したという一部報道もあった。

こうした状況にSNS上からは「部下はクビでも息子は厳しく怒ったからセーフ」「大臣は片っ端から首首首。そして息子には『頑張れよ』」「誰が言ったか岸田は人事にしか興味がないって本当にその通りだな」「杉田さんをクビにして完全に保守を敵に回したな」「岸田政権と自民党は、左翼の言い掛かりとマスコミの偏向報道に譲歩し屈した事になるが、その重大さを理解しているのか」「ダダ漏れ秘書官クビにせんのか!」「部下を守らない情けない」など手厳しい意見が飛び交っていた。