1月18日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)での企画「愛煙家対抗 負け残りタバコ我慢対決」が視聴者から大きな反響を集めている。

この企画は、1日に1箱以上煙草を吸う愛煙家の芸人たちが東京から2時間半の距離にある廃校の体育館に集められ、1時間に1回ゲームをおこない、そのゲームに勝利した芸人のみが喫煙を許され帰宅できるというものだった。

そもそもロケバス乗車前に煙草を吸ったきりだった芸人たちは、ドッキリでこの企画を知らされると戸惑いを見せる。さらに最後まで残った1人は罰ゲームで1週間禁煙だと知らされると「なんで!?」「なんで娯楽取られなきゃいけないんですか!」といったブーイングが飛び交っていた。

最初におこなわれたのは、全員がろうそくを持ち「最後まで火が点っていた人が勝者になる」というゲーム。全員必死に自分の火を守りつつ、周囲の芸人たちの火を吹き消し、最後まで残ったのはお笑いコンビ・ラランドのニシダ(28)だった。

ニシダが体育館前に設置された喫煙所に入り、おいしそうに煙草を吸い始めると、芸人たちはまるでゾンビのようにその前に集まり、少しでも煙の臭いを嗅ごうと必死に。「ちょうだい!ちょうだい!」「全然臭いしないわ!」などといった禁煙状態を強いられているストレスで叫び声を上げていた。

その後はゲームが進むに連れて芸人たちの精神もボロボロに。「制限時間終了時にもっとも多くのドミノを残していた人が勝ち」というゲームでは、タバコが吸えないイライラとドミノを立てるイライラが相まって「てめえ殺すぞ!」「やめてくれよお」といった阿鼻叫喚が上がっていた。

結局、最後まで残ったのはお笑い芸人のあかつ(41)。言いつけ通り番組収録後に1週間しっかりと禁煙したあと、最初に煙草を吸った瞬間は「うわ、スゴイ。指先までスゴイよ、これ……」「あっ気持ちいー」とバキバキの目で煙草を楽しんでいた。

この企画に視聴者からは「ニコチン依存の啓蒙作品として教材化すべきだわ」「ニコチン中毒者の醜さを見事に表現した素晴らしい企画だった」「これ見せるだけで十分に喫煙防止効果あるな」といった声が集まっていた。

「依存性の高い煙草がかかっていたからか、芸人たちはゲームにかなり真剣に取り組むことに。次第に目はバキバキ、言動も攻撃性の高いものになっており、不気味なVTRに仕上がっていました。『水ダウ』らしい悪趣味なドッキリ企画ではあったものの、タバコの怖さを充分に伝えられるものになっており、多くの人を戦慄させたようです」(週刊誌記者)

トンデモ企画と思いきや、教材にもなりえる特異な仕上がりとなっていたようだ。